有機フッ素化合物(PFAS)
1 有機フッ素化合物(PFAS)とは
- 有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(通称ピーファス)」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。
- PFASには、撥水・撥油性、熱・化学的安定性等の物性を示すものがあり、溶剤、界面活性剤、繊維・革・紙・プラスチック等の表面処理剤等、幅広い用途で使用されています。
- PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸、通称ピーフォス)は、半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤等に、PFOA(ペルフルオロオクタン酸、通称ピーフォア)は、フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤等に使用されてきました。
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環境省 「リーフレット PFOS・PFOAとは?(令和6年8月版)」(外部リンク)
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環境省 「PFASハンドブック(令和7年12月版)」(外部リンク)
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環境省 「PFOS、PFOA に関するQ&A集(令和6年8月時点)」(外部リンク)
2 PFOS・PFOAの規制の状況
- PFOS・PFOAは難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、国内外で規制やリスク管理に関する取り組みが進められています。
- 残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)に基づき、PFOSは平成21年に、PFOAは平成31年に廃絶等の対象物質とすることが決められました。
- 国内では「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」により、PFOSは平成22年に、PFOAは令和3年に製造・輸入等が原則禁止されました。
3 PFOS・PFOAの水質規制の状況
(1)水環境(公共用水域及び地下水)
- 令和2年にPFOS・PFOAが人の健康の保護に関する要監視項目に位置付けられ、公共用水域及び地下水における暫定指針値(PFOS・PFOAの合計値で50ng/L以下)が設定されました。
- 令和7年6月30日には、暫定が外され、指針値となりました。
- 要監視項目については、環境省のホームページを御確認ください。
(2)水道水
- 令和2年にPFOS・PFOAが水質管理目標設定項目に設定されました。(暫定目標値:PFOS・PFOAの合計値で50ng/L以下)
- 令和8年4月1日からPFOS・PFOAが水質基準に引き上げられます。(基準値:PFOS・PFOAの合計値で50ng/L以下)
- 水質基準、管理目標設定項目については、環境省のホームページを御確認ください。
4 県内の調査状況
(1)水環境(河川)
- 県では、国土交通省、水質汚濁防止法政令市の静岡市・浜松市・沼津市・富士市の4市と連携し、県内河川の環境基準点で調査を実施しています。
- 県の調査結果は以下のとおりです。
(令和7年度)
(令和6年度)
(令和5年度)
- 静岡市及び浜松市の調査結果は以下のとおりです。
(2)水道水
(水道事業者における検査結果)
- 令和2年に水質管理目標設定項目に設定されたことから、県内の水道事業者(上水道事業、簡易水道事業及び水道用水供給事業)において、検査が行われています。
- これまでに、県内の水道事業者におけるPFOS・PFOAの暫定目標値超過事例はありません。
静岡県内の検査状況と全国の検査状況 区分 静岡県(令和7年12月末) 全国(令和7年8月末) 上水道
事業100%
(36事業中36事業)97.5%
(1,285事業中1,253事業)簡易水道
事業100%
(103事業中103事業)85.5%
(2,182事業中1,865事業)水道用水
供給事業100%
(4事業中4事業)100%
(83事業中83事業)
- 国が公表している調査結果については、国土交通省及び環境省のホームページを御確認ください。
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国土交通省 「水道におけるPFOS 及びPFOA に関するフォローアップ調査の結果について」(外部リンク)
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環境省 「水道におけるPFOS 及びPFOA に関するフォローアップ調査の結果について」(外部リンク)
(飲用井戸等を所有・使用されている皆様へ)
- 井戸水や湧水は、有害物質の地下浸透や井戸等の管理が不十分なことにより汚染されるおそれがあります。これらの飲用に供する井戸等については、「飲用井戸等衛生対策要領」により、井戸等の水質の安全を確認するとともに、井戸及びその周辺に動物等がみだりに入らないようにし、常に清潔に保つことが必要です。
- PFOS・PFOAについても、令和8年4月1日から、他の水質基準項目と同様、「飲用井戸等衛生対策要領」により適正管理に努めることとされております。
- もし、飲用に際して不安なことがありましたら、水質検査を行い、安全を確認してください。
(水質検査が可能な登録機関)
- 水道施設に対する水質検査については、国土交通大臣及び環境大臣が登録した検査機関に依頼することが可能です。
- 検査機関については、環境省のホームページに掲載されている登録簿で御確認ください。
(登録簿内のリストのうち、「水質検査を行う区域」欄に静岡県(又は県内の市町名)の記載がある検査機関が対応できます。
詳しくは、各登録検査機関にお問い合わせください。)
5 PFOS・PFOAに関する情報
(1)人の健康への影響
- PFOS、PFOAは、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについては十分な知見はありません。
そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく基準値等の検討が進められています。また、国内において、PFOS、PFOAの摂取が主たる要因と見られる個人の健康被害が発生したという事例は確認されておりません。(出典:PFOS、PFOAに関するQ&A集(環境省、R6年8月)) - 健康影響に関する血中濃度の基準について、国の専門家会議は、「現時点での知見では、どの程度の血中濃度でどのような健康影響が個人に生じるかについては明らかとなっていない。このため、血中濃度に関する基準を定めることも、血液検査の結果のみをもって健康影響を把握することも困難である。」としています。(出典:PFOS、PFOAに関するQ&A集(環境省、R6年8月))
また、国の食品安全委員会が発表した健康影響評価書では「ヒトにおけるPFOS及びPFOAの体内動態については不確実な点が多いため、測定された血中濃度の結果から、PFASの摂取量・ばく露量、時期、期間等を推測することは、現時点の知見では困難である。」としています。(出典:評価書 有機フッ素化合物(PFAS)(内閣府食品安全委員会、R6年6月))
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環境省 「PFOS、PFOA に関するQ&A集(令和6年8月時点)」(外部リンク)
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内閣府食品安全委員会 「評価書 有機フッ素化合物(PFAS)」(外部リンク)
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環境省 「リーフレット PFOS・PFOAとは?(令和6年8月版)」(外部リンク)
(2)国の検討状況等
- PFOS、PFOAやその他のPFASについて、国において、国内外の最新の科学的知見や国際的な動向等を踏まえ、各種検討が進められています。
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環境省 「有機フッ素化合物(PFAS)について」(外部リンク)
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環境省 「水質基準逐次改正検討会」(外部リンク)
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国土交通省 「水道事業者等によるこれまでのPFOS及びPFOA対応事例について」(外部リンク)
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内閣府食品安全委員会 「有機フッ素化合物(PFAS)の評価に関する情報」(外部リンク)
6 問い合わせ先
| 分野 |
内容 |
担当課 |
電話 |
|---|---|---|---|
| 水環境 | 環境調査に関すること | くらし・環境部 環境局 生活環境課 | 054-221-2253 |
| 水道 | 水道の水質基準や維持管理に関すること | くらし・環境部 環境局 水資源課 | 054-221-2420 |
| 健康 | 健康に関すること | 健康福祉部 政策管理局 企画政策課 | 054-221-2363 |
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このページに関するお問い合わせ
くらし・環境部環境局生活環境課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2253
ファクス番号:054-221-3665
seikan@pref.shizuoka.lg.jp
