静岡県の海では、変化に富んだ沿岸地形と沖合を流れる黒潮の影響によりさまざまな漁業が営まれ、県内各地で多様な水産物が水揚げされています。そんな私たちの海が、大きなピンチを迎えています。
豊かな藻場(もば)が多様な生物を育んでいる
写真提供:富戸ダイビングサービス
海水温の上昇
日本近海の海面水温はここ100年間で1.28℃も上昇しています。そのため、本来獲れる水産物が獲れなかったり、今まで生息していなかった熱帯性の魚が確認されるなど、漁業に大きな影響を与えています。
日本周辺の海水温分布。県沿岸部まで暖かい海水が流れ込んでいる
出典:海上保安庁ホームページ
水産資源減少のピンチ!
県内水揚量調査(県水産・海洋技術研究所)より
将来、県産水産物が食べられなくなる?
沿岸漁業の水揚げ量は年々減少傾向にあり、駿河湾のシラス漁が過去最低の水揚げ量になったり、アサリが減少して浜名湖の潮干狩りが休止になるなど、深刻なケースも見られます。
藻場が消失する「磯焼け」
環境変化や食害により藻場が消失する「磯焼け」が発生し、藻場をすみかや餌場にする魚介類が減少しています。
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海藻が茂る海底 -
磯焼け状態になった海底
藻場の回復
磯焼けが見られる海中に、陸上の水槽で育てた海藻を移植して人工的に藻場を造成しています。
アサリの資源回復
クロダイなどの食害魚からアサリを守るために、卵を産む親貝を籠に入れて飼育しています。
栄養が豊富な浜名湖奥部で実施しています
暖海性魚介類の増殖技術開発
暖かい海を好む魚種の稚魚を人工的に生産・放流し、資源を増やすための技術を開発しています。
希少な高級食材!
水産業が危機に直面する中で、県はこの夏、豊かな海を未来につなぐために、多様な関係者が参画するプラットフォームを立ち上げます。
海や漁村の地域資源の価値や魅力を活用する海業。漁村を訪問したり、地産地消で静岡の水産業を応援しよう。
漁船を使ったクルーズ体験ツアー(東伊豆町)
予約すると漁港内で釣りができるアプリ「UMIGO」を導入(西伊豆町)
魚と野菜を合わせた「やさかなメニュー」を提案しているので、作ってみよう。
※「やさかな」はキユーピー株式会社の 登録商標です
ツナとトマトを使ったメニュー
写真提供:やさかなプロジェクト
問い合わせ/
県水産振興課 TEL/054(221)2744 Eメール/suisanshinkou@pref.shizuoka.lg.jp
県水産資源課 TEL/054(221)2696 Eメール/suisanshigen@pref.shizuoka.lg.jp
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