実践NOTE564 「「自律」につながるPBSの実践」

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ページID1072087  更新日 2025年5月30日

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「自律」につながるPBSの実践

森町立森中学校 教諭 木藤綾文

はじめに

登校指導の様子
(写真1)朝の登校指導で生徒に挨拶をする筆者

 P(Positive)B(Behavior)S(Support)は、ポジティブな行動支援を表しています。
 本校では、令和5年度に職員で研修を行い、「褒めて伸ばそう森中生」を職員の合言葉に、生徒の肯定的な行動を増やす取組を始めました。令和6年度はPBSを意識した取組として、生徒会が中心となって「森プロジェクト」を開始しました。

生徒会の取組

プレゼンの様子
(写真2)ときわタイムでプレゼンをする3年生

 生徒会では、時間軸と望ましい行動軸を決めて、「森プロジェクト」という名称をつけて、PBSの活動を行っています。「森プロジェクト」では、月ごとに生徒会と専門委員会が中心となってチェック活動や呼び掛けをしています。4月は学習・図書委員と学級委員が「予定帳を決められた時間までに全員提出しよう」をテーマに活動しています。朝読書前までの提出なので、登校時間を早くする生徒も見られます。
 また、「森プロジェクト」の取組を全校生徒が共通理解できるように、学期のはじめに「ときわタイム」という全校集会を行ったり、校内放送を入れたりしています。活動内容だけでなく、各学級の取組の工夫を取り入れ、自分たちが何をすれば良いか考える時間にしています。

生徒たちの「できた」がわかる掲示

掲示物
(写真3)「森プロジェクト」の掲示

 視覚に訴えることを大切にし、「森プロジェクト」の表は教室や廊下などに掲示されています。そのため、「今、特に何をすべきか」を多くの生徒が意識して生活できています。
 また、評価基準を満たすと学級に掲示してあるカレンダーにシールを貼ることになっています。「みんなでがんばった」が見えることで、モチベーションも上がり、呼び掛けがなくても望ましい行動をする生徒が増えています。

おわりに

 PBSの取組は、今後の教育活動において大切な役割があると考えます。そのため、どのような取組であれば生徒が必要感を持って取り組めるか、どうすれば生徒が主体的に活動を企画し、取り組めるかを今後も模索していきます。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
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