実践NOTE565 「かけがわ型架け橋カリキュラムの実践について」
かけがわ型架け橋カリキュラムの実践について
文責 掛川こども園園長 前沢美香
当園は、かけがわ型架け橋カリキュラム開発指定園として、3年間実践研究を重ねてきました。今回はカリキュラムの取り組みについて紹介します。
教職員が、互いに子どもたちの生活を知る

園と小学校の連携を考えた時、小学校の生活を知ること、園の生活を知って貰う事が不可欠だと考え、年度初めに、5歳児担任が1年生の生活を、1年生の担任が園を参観しました。実際に見ることで、子どもたちがどんなことに戸惑いを感じているのか、1年後の子どもたちの姿をイメージして保育を進めることができました。小学校でも、安心して過ごせる生活、環境、声のかけ方等を考え、実践してくれました。また、8月に行った公開保育後には、学区内の園、小、中学校の教職員が集まり、園の取り組みを少人数でのグループで語り合いました。
遊びの中の「数」を取り上げて相互理解を図る
昨年度は、つながりを意識した相互活動の場(ジョイント活動)として「数」を取り上げ、1年生担任と5歳児担任が、園の遊びの中の数的活動や小学校の授業への繋がり、小学校でのつまづき等について、具体的に話をしていきました。
職員の意識で、子どもの遊び、学びが変わる!
普段の生活や遊びの中に「数」に関わる遊びがたくさんあり、乳児期から、数的な体験を楽しんでいます。園では、比較(分類、グループ作り、長さ、高さ、重さ、面積、体積等の規模の比較)、数の概念の基礎構築(数を数えることの関係性を知る)、幾何学の体験(空間感覚、対称等)といった、3つのことを意識し、自由な遊びの中で体験している数の芽生えを大切に、数に触れる機会を作れるよう、環境や活動を工夫しています。小学校では、園で使っている玩具を教室に置いたり、「校庭のバッタの数を数えよう!」等、今までの体験や環境を算数の授業に取り入れた結果、「さんすう大好き!」という児童が増えたという嬉しい報告がありました。


「学ぶことって楽しい!」という土台をつくる

招待されたときの様子
園では、様々な体験を通して、不思議だな?もっと知りたい!どうしたらうまくいくのかな?考えるのが楽しい、おもしろい!といった学びの芽をたくさん育んでいます。今後も、園小の教職員間の関係を構築し、緩やかで、柔軟な接続によって、一人ひとりの学びの芽を大きく育てていきたいと思います。
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