株式会社イクト

「株式会社イクト（袋井市山科）」は、2009年に住宅の電気設備工事業を営む「イクト産業」として設立され、2012年9月に法人化された。社名の「イクト」は、「人を育てる会社であり続けたい」という理念を込めた「育人」に由来する。
太陽光発電設備の下請け工事を起点に、設計企画、施工、行政手続きなど、ワンストップでサービスを提供する体制を確立し、大手企業を中心に受注を拡大している。
2024年12月には、島田掛川信用金庫との「シマカケ・サステナビリティ・リンク・ローン（※1）」を通じて、本社敷地内にグリーン水素発電設備と自家消費型太陽光発電設備を同時導入した。
これらの設備により、日中は太陽光発電から得た電力を本社で直接消費し、余剰分を活用してグリーン水素（※2）を製造・貯蔵している。
必要に応じて水素を電力に変換することで、昼夜を問わず再生可能エネルギーによる電力供給を可能にし、本社で使用する電力の大部分を賄うことを実現している。
今後は、地域社会に根付いた再生可能エネルギーの普及活動に取り組みながら、SDGsの達成を目指し、未来へつなげる所存である。

※1　シマカケ・サステナビリティ・リンク・ローン
持続可能な社会の実現に向けたサステナブル経営の実践を支援する融資
第三者機関によるKPI（重要業績評価指標）およびSPTsの野心性と妥当性の評価を経た上で実施される融資スキームを採用するグリーンファイナンス

※2　グリーン水素
再生可能エネルギーを利用して水を電気分解して製造される水素
この過程ではCO2を排出せず、使用時も二酸化炭素を出さないため、脱炭素社会に向けた重要なクリーンエネルギーとして注目されている

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