ふじのくにDX推進計画（仮称）骨子案vol2.1

第2回目は、推進体制（前編）や基本方針（後編）についてご紹介します。

推進体制

県は、今年4月、新たに知事直轄組織にデジタル戦略局を置き、県庁内はもとより市町への支援や県全体のDX（※1）に係る牽引役の役割を果たすために、CIO（※2）の出野副知事を本部長とする静岡県デジタル戦略推進本部を設置しました。

• ふじのくにDX推進計画（仮称）骨子案vol2.1

今までの体制と特に変わった点は、デジタル戦略担当部長の私を置いたこと、各部局にデジタル推進官（部長代理等）を置いたこと、そしてデジタル戦略顧問団を置いたことです。これらは、「県がデジタル社会の実現について全庁挙げて推進していくぞ」という強いメッセージの表れです。

デジタル戦略局だけが推進していくのではなく、デジタル推進官が統括する各部局とともに、オール県庁で、デジタル社会の実現に向けて施策を推進していきます。

• ※1：DX（デジタルトランスフォーメーション）
  ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること
• ※2：CIO（情報化統括責任者）
  Chief Information Officerの略。企業や行政機関等といった組織において情報化戦略を立案、実行する責任者のこと

デジタル戦略顧問団

デジタル戦略顧問団は、CIOやデジタル戦略局などに、デジタル化に係る計画策定や新技術の導入、セキュリティ対策などの助言・提言を行うほか、課題解決に向けた検討や実証についてアドバイスを行うことになっています。

現在のデジタル戦略顧問団は、以下の表の7名となっていますが、顧問団の人脈を活用し、専門家集団である顧問団の名簿に登載される方々はもっと増えていくものと思っています。

デジタル戦略顧問団一覧（五十音順）

氏名	所属（役職）	専門分野
池田　哲夫	静岡県立大学経営情報学部教授	（経営情報システム） データベース ソフトウェア工学
岩田　彰	株式会社エンセファロン代表取締役 名古屋工業大学名誉教授	（産業システム） 生体情報処理 情報セキュリティ AI(ディープラーニング)
小西　達裕	静岡大学情報学部教授 副学部長	（教育工学） 知的教育支援 プログラミング教育支援
坂下　哲也	一般財団法人日本情報経済社会推進協会 常務理事	（経済分野） IoT(センシング) マイナンバー 情報システム設計論
村上　文洋	株式会社三菱総合研究所主席研究員	（電子行政） データ利活用 ユニバーサルデザイン オープンデータ
安田　孝美	名古屋大学大学院情報学研究科教授	（社会情報学） ICT利活用による情報 社会デザイン AI（深層学習）を活用した自治体業務支援
湯瀬　裕昭	静岡県立大学経営情報学部教授	（防災・教育） 防災情報システム 情報教育

次回は、骨子案vol.2-2で基本方針（後編）についてご紹介します。